専門家が「原子力に頼らざるを得ない」と話す理由

エネルギー政策の専門家は、「現状は原子力に頼らざるを得ない。国と事業者が住民に真摯に向き合う姿勢が大切」と指摘します。

東北大学 竹内純子特任教授:
「原子力の活用について最も難しいところは、そのメリットが“立地地域の人に及ぼされる”というよりは“国全体を支える”というところ。国のために地域は我慢しなければならないのか、怖いのはいやだけど受け入れなければならないのか、そんなはざまに皆が立たされる」

竹内特任教授は、日本の資源に関する現状について次のように話します。

東北大学 竹内純子特任教授:
「日本は残念ながら国土の下に石油も石炭も天然ガスも埋まっていない。原子力を使わないと少なくとも脱炭素など全く語れない。製造業を成り立たせる、あるいは公共の交通機関、そしてこれから急増が予想されるデジタル化社会を支えていくとなるという点では、太陽光や風力だけに依存するということで賄うのは極めて厳しいと言わざるを得ない」

7日の女川町の集会の後、阿部さんら参加者は町内をパレードしました。