東日本震災で大きな被害を受けた宮城県名取市の閖上地区では8月、12年ぶりに「なとり夏まつり」が開かれ、地区に伝わる伝統の閖上太鼓のばちさばきが披露されました。被災しながらも太鼓の伝統を絶やすまいと活動する男性に密着しました。

■12年ぶりの「なとり夏まつり」に閖上太鼓が登場!

8月6日、名取市閖上地区で開かれた「なとり夏まつり」、かつては毎年閖上で行われ、地区の恒例行事となっていました。震災後、内陸部に会場を変え開催されてきましたが、今年、12年ぶりに閖上に帰ってきました。


訪れた人:
「きょうは久しぶりにお祭りがあってうれしかった」


オープニングを飾ったのは、地元の「閖上太鼓保存会」の演奏。


打ち手のリーダー三浦勝治さん(43)は、この日を心待ちにしていました。

閖上太鼓保存会 三浦勝治さん:
「地元閖上の町で演奏できるということは、私たちにとって幸せなこと」


1992年に結成された閖上太鼓保存会。威勢のいい民謡と勇壮な太鼓を組み合わせた演奏は地元で親しまれ、毎年閖上で開かれていた、なとり夏まつりでは船での演奏も披露していました。