なぜ、座っていても、立っていても料金が変わらない?
Q海外の列車では「立ち乗り料金」を設けている場合もありますが、座っている人と立っている人で料金が変わらないのはなぜでしょうか。

<JR東海静岡広報室>
自由席特急券は、座席の確保をせず、お客様が着座できる保証をしていないことを条件に発売するものです。つまり、「空席があればお座りいただける」ということです。座席を指定しないため、指定席特急料金より座席指定料金相当額を減額し、安価な価格設定をしています。発売にあたり、「座席の確保をしない」以外の条件は設けていないため、立ってご乗車いただいても座ってご乗車いただいても同じ価格となっています。
なお、指定席特急料金の金額は、自由席特急料金に座席指定料金相当額を加算したものであり、座席指定料金相当額をお支払いいただくことで、確実にお座りいただける保証をしているというものです。この制度は、東海道新幹線だけでなく、上越新幹線や北陸新幹線も含め、自由席の設定のある新幹線在来線特急共通の制度です。
静岡県はリニア中央新幹線をめぐり、JR東海と膠着状態が続いていますが、リニア開業後は県内の東海道新幹線の停車頻度が増加することが期待されています。こうした中、JR東海とJR西日本は9月、東海道・山陽新幹線「のぞみ」を、年末年始と4~5月のゴールデンウィーク、お盆期間中の三大ピーク期は、全車指定席にすると発表しました。

静岡県民にとって「のぞみ」号のニュースは関係ないと感じる人も多いと思いますが、次回は、なぜ停車駅が6つもあり、東西155キロの広さを持つ静岡県に「のぞみ」が停車しないのか、そのワケについて迫ります。