約束通り廃園、または違う法人に
Q.いま、いろんなことを発信されていると思うが、1番強い思い、求めるものはどんなことでしょうか?
いま、発信とかやって行動できているのは、もう怒りですね。着地点というか、自分たちが求めているものは、約束した通り、園の廃園、または榛原学園が違う法人になることを望んでいます。

Q.SNSの反響についてはどのように感じていらっしゃいますか?
予想以上に、世間のみなさまの反応が温かかったと感じております。SNS、旧ツイッターですけれども、フォロワーのみなさんだったり、自分の投稿を読んで応援してくださる方がいて、当初、始めた頃にはあまり予想できない反響の多さで、当初は「本当に父親なのか」とか、そういった言葉もあったが、みなさまの力で報道されることによって、本当に応援の声が増えていって、自分もそれが励みになっている部分がすごく大きいです。
例えば、いま、わたしたち家族は本当に世間から孤立感をすごく感じているんですね。おそらく、事件とか事故の遺族はみなさん感じるものだと思うんですけれども、友人知人が離れていったりとか、そういうことも往々にしてあるわけで、そういった中で温かい言葉をかけていただけるっていうのはありがたい存在ですね。
Q.いままでで1番長い時間だったということだがどういう意味でしょうか?
毎日朝起きて、いままでは普通に出社して、仕事も一生懸命やっていれば、いつの間にか時間が過ぎて帰って、その後はもう家庭で家族の時間が取れていたんですけれども、例えば、朝起きる時も、妻の泣いている声で起きたり、そこから妻と一緒に気持ちを吐き出して共感し合ったり、そういった中で、育児もやっていかないといけないですし、生活もしていかないといけないわけですし、やっぱり、辛い時間っていうのは長く感じると思うんですね。
不慣れなこともたくさんやってきましたし、元々はSNSも触ったこともなかったし、裁判とか警察と関わることとか、記者のみなさんと関わることとか、そういったこともなかったので、日々、次はどういうことをしていけばいいかなと、どういうことをできるかなと考えたりとか、本当手探りの中で、自分たちの精神的な部分も含めて進んできたので、わからないことだらけの中で生活してきたっていうのがすごく不安で、長くて、そういう部分がありました。
Q.この1年で変わったこと、変わらないことはなんでしょうか?
変わったことでいうと、先ほどと重複するんですけれども、川崎幼稚園に対する怒りは当初よりも強くあります。変わらないものでいうと、千奈への大切な思いというか、それはもう変わりませんし、朝起きたらあいさつをして、ちゃんと妻がご飯もしっかりと用意してくれたりとか、寝るときも一緒に寝室に連れて行って寝ていたりとか、変わらない生活をなるべく(過ごしている)。あいさつというのは「おはよう」とか「おはよう」っていうのもありますけども、毎日思うのは「本当にごめんなさい」と毎日謝罪しています。
Q.現在も園関係者4人が書類送検されているが、司法に求めることはなんでしょうか?
自分たち遺族としては、書類送検された4人が起訴されるということは求めていますけれども、それに関しては、どうなるかわからないというか、わたしたちがどうにかできる問題ではないと思うので、わかりませんが、起訴を強く求めています。