8人以外も「迷った」

「班全員で森みたいなところに入った。だんだん列がのびて班がばらばらになった」。当日参加していた女子児童が振り返る。「足が止まるとすごく疲れそうだったから、とりあえず先生について行ったら、道を歩いているのか歩いていないのか分からなくなり、迷ってしまった」
男子児童もクラスメートとはぐれそうになったと話す。「水を飲んでいる間に、木のせいで前を歩いている人が見えなくなる」。途中、歩道の目印として頼りにしていたピンク色のリボンが途絶えて「道らしき道」がなくなり、「どこにいるか分からない」感覚だったという。

西豊田小の児童が歩いたのは、富士宮口5合目から宝永第二火口縁を経て、水ヶ塚公園駐車場に下りる「須山口登山歩道」。全長8キロ近い道のりだ。

2人の児童が「一時道が分からなくなった」と口をそろえたのは、ルート後半の分岐「須山上り一合五勺」を過ぎた辺り。
