住宅地に思わぬ珍客です。静岡県牧之原市の川に、国の特別天然記念物のニホンカモシカが迷い込んでいるのが見つかりました。
<篠原大和記者>
「牧之原市の坂部地区です。川の中にカモシカがいます」
6月10日昼過ぎ、牧之原市の坂口谷川で撮影した映像です。国の特別天然記念物に指定されている「ニホンカモシカ」が、川の中を歩き、時折、草を食べていました。
近くに住む人によりますと、このカモシカは3日ほど前からこの辺りを行ったり来たりしているということです。
<篠原大和記者>
「上に上がりたいようですが、コンクリートの壁で上がれないようです」
牧之原市によりますと、ニホンカモシカは市内でも生息が確認されていて、何らかの理由で川に迷い込み、出られなくなってしまったのではないかということです。
<近くに住む人>
「山の方では見るけど、ここでは初めて。かわいそう、早く山に帰りたいでしょうね」
実は似たようなケース、静岡県内で相次いでいます。日本平動物園によりますと、カモシカの保護が進んだことで、人への警戒心が薄れ、エサを求めて山から下りてくることがあるそうです。
カモシカが住民に危害を加える様子がみられないことから、牧之原市では、捕獲などはせず様子を見ていくということです。







