静岡県焼津漁港を舞台にした冷凍カツオの窃盗事件で、漁協が設置した再発防止委員会がきょう6月9日の会合を最後に事実上、打ち切りとなりました。「期待された結果が出ない」関係者からは落胆と疑問の声が上がっています。

<篠原大和記者>
「焼津漁協です。これから最後の再発防止委員会が始まります」

9日午後3時、焼津漁協で始まった再発防止委員会。焼津漁港で相次いだ冷凍カツオの窃盗事件をこれ以上、起こさないようにと集められた会合ですが、9日で打ち切りとなりました。

委員長の加藤弁護士は会合が始まる前、ぶ然とした表情で報道陣の質問に答えました。

<再発防止委員会 委員長 加藤将和弁護士>
「やり残したことはないわけではありませんけど、漁協の再発防止策の検討はおおむね終わっているので、漁協がそういう判断をされるならそれでよろしいのかなと思っている」

世間を驚かせた焼津漁港での冷凍カツオ窃盗事件。2つのグループが摘発され、漁業関係者だけでなく、漁協の職員も逮捕・送検されるという前代未聞の事態に。

<漁協の説明を聞いた船会社>
「内容はわかったんですけど、管理する立場の人間が泥棒なので泥棒側を管理できるのか。管理ができないんじゃないの。かばうのやめたら」

漁業関係者らの怒りの声を受け、発足した再発防止委員会は外部の意見も取り入れようと弁護士をトップに構成。今回、委員会側はあくまで「中間答申」という形で、改革案をまとめようとしていました。

しかし、焼津漁協側はもともと6月を目途に再発防止策をまとめるつもりだったとして、委員会の打ち切りを決めたのです。

漁協は再発防止に向けた動きを進めたい考えですが、船会社側からは反発の声が上がっています。

<船会社>
「期待された結果でないのはその通りだと思う。再発防止委員会で今まではなされたことについても、説明を聞いても漁業者が胸の中で、すとんと落ちるものではないですから、無力感しかないというのがわれわれ漁業者の意見ですね」