ハンセン病と診断され、小学校を卒業できなかった87歳の男性の卒業式が75年の時を経て、2023年6月に行われた。

私自身、中学・高校の授業でハンセン病の症状や後遺症、当時の社会での強い偏見や差別について学ぶ機会があり、「現代では考えられない」と強い衝撃を受けたことを覚えている。しかし、偏見と差別はまたも、コロナ禍で繰り返された。根底にあるものとは、いったい何なのか。