8月15日朝、富士山山頂付近の山小屋で、下山を始めようとした外国籍の女性2人が体調不良やけがのため歩行不能となり、警察の山岳救助隊員に救助されました。

救助されたのは、シンガポール国籍で無職の女性(52)と、マレーシア国籍で無職の女性(53)です。警察によりますと、2人は一緒に富士山に登っていました。

2人は15日午前8時前、富士山富士宮口登山道の山頂付近にある山小屋から下山を始めようとした際、シンガポール国籍の女性が体調不良を訴え、マレーシア国籍の女性が左膝と左肘の負傷により歩けなくなり、110番通報で救助を求めました。

2人は自力で下山することが困難な状態となり、富士宮口9合目に常駐している静岡県警の山岳遭難救助隊員らが救助に向かいました。

登山中に転倒…山頂まで約33時間かかる

2人は13日午後1時頃、吉田口5合目を出発。午後7時ごろには七合目の山小屋に到着し、宿泊しました。翌14日は午前7時ごろに山小屋を出発し、登山を再開。しかし、登山中にマレーシア国籍の女性が転倒し、左膝と左肘、肋骨付近をけがしました。

それでも2人は登山を続け、14日午後9時半頃、富士山頂付近の山小屋に到着。15日朝、下山を始めようとしたところ、シンガポール国籍の女性が高山病の症状を訴え、動けなくなり、マレーシア国籍の女性も、けがと高山病の症状によって歩行が困難な状態となりました。

シンガポール国籍の女性が自ら110番通報し、9合目に常駐する静岡県警山岳遭難救助隊が2人を救助。2人はまず、8合目にある衛生センターを受診。ともにすぐに下山すべきとの判断を受け、救助隊員が2人を交代で担ぎながら下山し、午後3時40分頃、5合目に到着しました。2人は「自分たちで受診する」と話したため、タクシーで麓へ向かったということです。

同じ登山道でこの日3人が遭難

富士宮口登山道では、同日午前10時半頃にも、熊本県在住の男性(51)が6合目付近で下山中に転倒し、救助される事故が発生しています。

警察は「装備や体調を万全に準備し、登山開始前に少しでも体調や天候等に不安を感じた場合には、登山を中止しましょう」と呼びかけています。