2020年春から始まり、3年近い付き合いになるマスク。新型コロナがもし「5類感染症」となった場合の屋内のマスク不要案について、街の人はどう感じているのでしょうか。

<男子高校生>
「3年間マスク着けてきて、不便だと思うこともあるけれど、慣れちゃってるっていうのと、周りがたぶんみんな外せないと思うんですよ。みんなが外せば、外すと思う」

<女子高校生>
「外せないよね。マスクで顔がもう、その人っていうのがあるから。クラスメイトから認識が、もうマスクありだから」

高齢の男性は…。

<高齢男性>
「やっぱり年齢が年齢なだけに、マスクはしたいですね。一応安全のために一応マスクはしておきたいと思います」

一方でこんな意見も…。

<男性>
「正直そんなにコロナもインフルも変わらないなと。マスク着けたからって絶対予防になるわけじゃないので」

最も多かったのは、「周囲の対応を見て」といった意見でした。

<10代男性>
「同調圧力っていうか、みんな着けてるからなんか外すの…なんかな…って」

屋内のマスク不要案を複雑な気持ちで見ている人はここにもいます。浜松市中区のこども園です。0歳児から4歳児まで約50人が通いますが、子どもたちはほぼ、マスクをしていません。厚生労働省は未就学児について、屋内、屋外にかかわらず、原則マスクの着用を求めていないため、子どもたちのマスク着用については保護者の判断に任せています。

一方で、職員には原則マスクを着用するよう、園から求めています。感染リスクを抑えるためには必要な対応ですが、マスクをつけていると、目と声色だけで感情を伝えなけれればいけないという難しさがありました。

<まつばこども園 山田佳敬園長>
「マスクをつけることで、表情を読み取る機会が減るのは間違いない。子どもたちが成長する中で、表情を読み取りながら相手の気持ちを思いやる気持ちが弱まってしまわないかと心配していた」

子どもたちの成長にとっては歓迎できる屋内のマスク不要案。一方で、県民の声にもあったよう、すぐに外せるのか?という不安は残ります。

<まつばこども園 山田佳敬園長>
「今後については、できればつけて欲しいという思いはありながらも、強制はできないのかな。各個人の判断にゆだねるように変わっていくのかなと思っています」

外では「原則マスクは不要」といわれても、なかなか浸透していないのが現状です。マスクなしの日常が戻るには、どのくらいの時間を要するかは分かりません。