フランス産のワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が11月20日に解禁され、静岡市のワイン専門店では解禁を祝うパーティーが開かれました。
静岡県内のスーパーでは、小さなパックタイプが人気だということです。
「3、2、1、サンテ(Santé!)」
静岡市葵区のワイン専門店では、日付が変わると同時に「ボージョレ・ヌーボー」の解禁を祝い、訪れた人は早速2025年の味を楽しみました。
<来店客>
「ことしは本当にフルーティーで果実味があって全体のバランスが良い」
<来店客>
「渋みはあるが、えぐみではなくて、食事に合うようなすっきりとした感じ」
「ボージョレ・ヌーボー」はフランス、ブルゴーニュ地方のボージョレ地区でその年に収穫したブドウを使って作られます。この店いわく、2025年のワインは、ずばり「稀代のグレートヴィンテージ」。
夏の時期に暑く乾燥した天候が続いたため収穫量が減ったものの、その分、うま味が濃縮した質の高いワインに仕上がっているということです。
<ヴィノスやまざき新静岡セノバ店 岡野真理店長>
「ことしのヌーボーも最高の出来に仕上がっているので、是非楽しみにしていただければ」
11月20日朝からは、県内のスーパーなどでも販売が始まりました。
<社会部 大西晴季記者>
「静岡市内のスーパーです。入口から入ってすぐにボージョレ・ヌーボー。2025と書かれた色鮮やかなボトルが並んでいます」
近年は、小さなパックタイプの販売が増えているといいます。
<田子重 増田克己店長>
Q.これは1人で飲む?
「そうですね、雰囲気を味わう方向けのワイン」
Q.10年前と比べて売れ行きに変化は?
「以前、数年前は午前中には売れてしまうような状況だったが、最近では解禁日に合わせてすごい売れるってことは減ってきた」
ボージョレ・ヌーボーは、消費者の関心が薄れたことや一年を通して良質なワインが手に入るようになったことなどから、2000年代前半をピークに輸入量が減少傾向に。
近年、大手飲料メーカーが続々と撤退や販売休止を発表し、2025年は、ワイン大手メルシャンがボージョレ・ヌーボーの輸入を取りやめました。
<増田店長>
「以前はこの売り場では収まりきらないくらいの量だった。種類も多かった」
田子重では「多くの人に楽しんでほしい」という思いから品ぞろえを変えず、価格も据え置いているということです。
<増田店長>
「このような時期に合ったもの、旬のものをスーパーとしては販売したい」
秋の風物詩として親しまれてきたボージョレ・ヌーボー。日本で販売が開始されてから半世紀が経ち、ブームが落ち着いた今も、その年の実りを祝う一杯として愛され続けています。







