<伊東支局 青島悠記者>
議会解散を選択した田久保市長は、「改革の灯は決して消してはならない」などと強い言葉で訴えましたが、報道陣から解散の理由について質問が相次ぐと「市民に未来を託したい」などと、理由については明確な答えを避け、逆に不信任決議を提出した市議会側の責任を問う姿勢を強調しました。
しかし、市議や市民からは「議会解散は身勝手で自身の保身に走っており、市民の事は何も考えていない」と怒りの声が多く、「大義の無い解散」と言わざるを得ない状況です。
<LIVEしずおか 滝澤悠希キャスター>
長引く伊東市政の混乱ですが、今後の見通しについて教えてください。
<青島記者>
10月中旬にも市議会議員選挙が実施される見通しです。現時点では10月12日告示、19日投開票が濃厚です。
今後の焦点は、田久保市長がどれだけ「市長派」の議員を確保できるかがカギになります。田久保市長としては、議会の3分の1にあたる7人を市長派で固められれば、仮に新しい議会で再び不信任決議案が出された場合でも、可決を阻止することができるという考え方です。
一方、市議選には約4500万円と多額の費用がかかり、それらは全て市民の税金で負担します。
市民や経済団体からも辞職を求められる中、議会の解散に踏み切った田久保市長。市政混乱の長期化は避けられない状況です。