2022年10月、富士山の標高3500メートル付近で発見された遺体の身元が、長野県から登山に来ていた46歳の男性だったことがわかりました。
   
10月2日、富士山御殿場側の標高およ3500メートルで登山者が一部白骨化した遺体を見つけました。性別や年齢などは不明で、ピッケルを所持し、頭にはカメラがついたヘルメットを装着していました。

御殿場警察署の山岳救助隊が遺体を収容し、身元の確認をしていましたが、長野県塩尻市の男性会社員(46)だと判明したと10月19日に発表しました。男性は、2022年1月22日、家族に「富士山に登山に行く」と告げて、1人で出かけたまま行方不明になっていました。当時、男性の車は見つかりましたが、行方は分からないままでした。警察によりますと、運転免許証や歯型、DNAなどから身元が判明したということで、死因はわかっていません。

富士山の冬山シーズンは、滑落などの事故が多いということで、山頂までの登山道も閉鎖されていました。今回の事故を受け、現在、富士山御殿場口5合目の道路は、車を路上駐車できないよう、チェーンを張り、対策をしているということです。