田久保真紀市長の学歴詐称疑惑に端を発した静岡県伊東市の市議会議員選挙を前に、地元報道機関とSBSを含む伊東記者クラブ加盟社は、立候補予定者を対象に合同でアンケート調査を実施しました。

その結果、田久保市長を支持すると答えたのは1人で、新たな議会で不信任決議が提出された場合、賛成すると答えたのは25人と、立候補予定者の大多数が田久保市長を支持しないという結果になりました。

アンケート調査は、地元報道機関とSBSを含む伊東記者クラブが合同で9月8日から10月3日まで、立候補を予定している30人を対象に実施し、28人から回答を得ました。

まず、田久保市長を「支持するか」どうかを尋ねたところ、▼「支持する」と答えたのは1人、▼「支持しない」と答えたのは24人、▼「わからない」が3人でした。

また、市議会議員選挙後に再び田久保市長への「不信任決議案」が提出された場合について賛成するか、反対するかについて尋ねたところ、▼「賛成」が25人、▼「反対」が1人、▼「未回答」が2人でした。

不信任決議の賛否について理由を尋ねたところ、賛成と答えた人は、「説明責任を果たしていない」、「虚偽の発言を繰り返し、市長としての責務を果たしていない」などといった意見が出ています。

一方、反対と答えた1人は、「今は改革を貫く市長の在籍が必要。議会は政局争いを避け、市民生活に寄り添い、誠実で真摯な責務を果たすべきである」などと回答しました。

伊東市の市議会議員選挙は、一連の学歴詐称疑惑などを受け、9月の市議会定例会で、議会から不信任決議を全会一致で可決された田久保市長が議会を解散したことに伴って行われます。

選挙戦では、田久保市政の是非が主な争点となる見通しです。

新たな議会で再び不信任決議が提出された場合、田久保市長が失職を阻止するためには7人以上の「田久保派」が必要となり、伊東市の有権者の判断が注目されます。