リニア新幹線に関する環境影響について議論する協議会が開かれ、静岡市は、工事の影響が予測される植生の代償措置として、二ホンジカによる高山植物の食害を防ぐ柵を設ける方法を示しました。
19回目の協議会では、リニア工事の発生土置き場と生態系保全について議論しました。
静岡市は、リニア工事によって懸念される水生生物などへの代償措置として、二ホンジカの食害対策をあげ、鹿を防ぐ柵の設置の候補地として7カ所を示しました。
<静岡市 難波喬司市長>
「どういう代償措置をやっていくかというような検討が一歩進んだという状況」
また、発生土置き場の候補地となっている静岡市葵区の「ツバクロ」について、静岡市の難波喬司市長は「深層崩壊が発生した場合の対処はツバクロのありなしに関わらず、災害危険度を下げるため、行政、JR東海、ダム管理者が総力をあげて行うべき」と話しました。