静岡地裁で開かれている袴田巖さんの再審=やり直しの裁判について、無罪判決が下された際に検察が控訴を断念するよう、支援者が静岡地検に要請書を提出しました。支援者は「検察官の良心を守る意味で」要請したと訴えています。
静岡地検に要請書を提出したのは、袴田巖さんの支援者です。
いわゆる「袴田事件」をめぐっては、4人を殺害したとして死刑が確定した袴田さんのやり直し裁判が静岡地裁で開かれ、2024年5月に全ての審理を終えました。
支援者たちは8月20日、静岡地検に対し、「袴田さんの1日も早い名誉回復を求める」などとして、やり直し裁判で無罪判決が下された際、検察が控訴しないよう求める要請書を提出しました。
また、静岡地裁に対しても、無罪判決を求める8217筆の署名を届けました。地裁に対する署名提出はこれで10回目で、あわせて2万5813の署名が寄せられています。
<袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会 山崎俊樹事務局長>
「控訴に対しては検察官の良心を守る意味で、控訴しないでほしいというお願いをこれからずっとやっていくつもりでおります」
袴田さんのやり直し裁判の判決は、9月26日に言い渡されます。