2021年7月3日に発生した静岡県熱海市の土石流災害。3年の月日は伊豆山を、どのように変えたのでしょうか。地域の姿と人々の思いをたどります。

2021年、土石流の起点には違法な盛り土がありました。現在は、行政代執行で防災対策がとられました。

<当時の記者リポート>
「ガラスが割れて、あそこまで土砂が押し寄せてきたのが分かります」

当時、店の中まで泥が入っていたクリーニング店では…。

<岡本クリーニング 岡本尚子さん>
「新しくできたお得意さんなんです。自分たちができる限り責任持った仕事ができないようじゃ困るのでその限りの中で一生懸命やっていくしかないと思って」

被害は、伊豆山港にも及びました。現在は、前の状態に戻ったといい、ダイバーの姿も見られます。

<ダイバー>
「海、きれいだった」

懸命な救助活動が行われた逢初橋付近には、先月、古民家を改装したまんじゅう店がオープンしました。まんじゅうには、逢初橋の欄干の図柄がプリントされています。

<まんじゅう店オーナー 髙橋一美さん>
「災害が一番僕の中ではキーワードになってると思う」

髙橋さんは、発災後、ボランティア団体を結成しました。

<髙橋一美さん>
「僕は伊豆山にも残りの人生かけたので、何かできることをできる限りやっていきたいなと思います」