防災士でも「大家さん」は事情が違う!?

ところが、同じ防災士でも大家さんは事情が違います。「貸している物件に家具を固定しやすい工夫をしていますか?」と聞いたところ、「工夫していない」または「管理会社任せ」といった実態が浮かび上がりました。
<兵庫県立大学大学院 あんどうりすさん>
「重要性の啓発とか、壁に穴をあけない方法の周知は、いままでは家を借りる人に言ってきましたが、大家さんや管理会社に対して、原状回復義務を免除したら補助金が出るとか、そういった方向性のターゲットチェンジをすることで家具の転倒防止対策が推進できるのではないか」
自治体によっては、公営住宅では、家具の固定による原状回復義務を免除するケースが増えてきているといいます。
<兵庫県立大学大学院 あんどうりすさん>
「壁の傷よりも人の命を大事にする、そういった政策になればいいなと思っています」