芽を出す新たな希望「研究者になって防災を伝えたい」

齋藤さんの話を真剣なまなざしで聞いていたのは高校2年生の細谷悠彬さん。

齋藤さんの話を聞く細谷悠彬さん

環境防災科に入るために静岡県から引っ越してきた細谷さんの将来の夢は、研究者になって南海トラフ地震の被害を受ける地域に防災を伝えていくことだという。

「静岡にとって南海トラフ地震は昔のことなので教訓が伝わっていない。阪神淡路大震災や東日本大震災の教訓をどんどん取り込んでいけば経験がなくとも何か作り上げられると思う」

齋藤さんはよく「仲間を増やしたい」と言う。着実に芽が育っているようだ。