阪神淡路大震災から17日で29年です。
能登半島地震ではいまなお多くの住民が避難生活を続けています。
防災意識を高めようと、上田市の福祉施設で大地震を想定した避難訓練が行われました。
「準備したらついてきてください」
上田市の障がい者福祉施設=まるこ福祉会で行われた大地震を想定した避難訓練。
施設の利用者のほか、地域の住民などおよそ150人が参加しました。
炊き出し訓練には地域の婦人会のメンバーも参加し、豚汁や、炊飯袋を使って炊いたご飯が振舞われました。
参加者:
「命は大切なので、うれしいです」
参加者:
「最高です、温かいのは」
この日は、能登半島地震の際に旅行で石川県小松市を訪れていた職員が当時の緊迫した状況を話しました。

下村みゆきさん:
「声も出せず、私はこのまま倒れる、死ぬんだと思い、ぎゅうと孫を抱きしめ目を閉じました」

まるこ福祉会 小室邦夫(こむろ・くにお)理事:
「避難(訓練)もできたし、被災の体験も伺えたし、炊き出し訓練もそうですけど、日頃からの助け合う心、それが大切だということを改めて感じました」
訓練は、阪神淡路大震災と東日本大震災が起きた日の年2回行われていて、施設では今後も続けていきたいとしています。