作品は、現在、震災遺構となっている大川小学校でも撮影されました。
祐未とれいが互いの思いに向き合い、伝えあう場面には佐藤さん自身の祈りが込められています。
この日は佐藤さんが制作したドキュメンタリーも上映されました。
映画の冒頭部分:
「みずほへ、元気ですか」
佐藤さんを含む3人の若者が、大川小で命を落とした、きょうだいや友だちに宛てて書いた手紙を通して、震災を経験した子どもたちの「その後」が描かれています。
震災をテーマにした二つの作品の上映会は、全国でおよそ30回開かれていて、この日は防災関係の活動に取り組む学生など70人余りが参加しました。
震災当時は10歳前後だった今の大学生はどう受け止めたのでしょうか。

大学生:
「映画を見て思ったのが(被災者)1人1人に焦点をあてるっていうのが自分はできていなかったなと」
「被災者というくくりで見るのではなくていまも生きているし、亡くなった方は確かにいるけれども、その人とは別の人、今を生きている人なんだなと実感しました」
大学生:
「(佐藤)そのみさんの年代の方々があの当時どういう思いでいたか、この人に見せる顔とこの人に見せる顔は違ったんだろうなとか、家族には言えないけど友達には言えることがあったりとか、すごく繊細に映像になっていると感じました」












