こども食堂の普及に取り組んでいるタレントのはるな愛さんが長野市で講演し、「スピード感をもって子どもの居場所づくりを進めてほしい」と呼びかけました。


はるな愛さん:
「やっぱり考えている暇はなくて、何かがあるからとつぶされる気持ちじゃなくて、やらないといけないという気持ちだけです」

涙ながらに、「子どもの居場所づくり」の大切さを訴えるのは、タレントのはるな愛さん。

16日に長野市で行われた講演会は長野青年会議所が企画し、市民などおよそ300人が耳を傾けました。

はるなさんは自身の幼少期の経験から、様々な悩みを抱える子どもを支える場を作りたいと、経営する店で6年前から定期的にこども食堂を開催。

対談したのは、全国こども食堂支援センター・むすびえの理事長を務める湯浅誠さんです。


湯浅誠さん:
「最初は誰が来てくれるんだろうなと、学校みたいに義務で来るところではないから誰が来るんだろうと、そういう不安の中で始めて、だんだん来てくれる方が増えていって、まわりに応援してくれる人が増えていって、うちの地域にもこんなに応援してくれる人がいるんだって、こども食堂をやって改めて知りましたという方も多い」


はるなさん:
「やりたい気持ちがどんどんつながって、やりたい人たちのやれること、無理しないやれることだけがつながっていけるのが、こども食堂ってこういうことなんだって改めて知りました」

長野市が行った2021年度の調査では、18歳未満の子どものおよそ11人に1人が低所得家庭。

9人に1人が経済的な理由で経験の機会が失われていることが分かっていて、長野青年会議所では、講演会を通して「子どもを支える社会」づくりの機運を高めたいとしています。