先日、珍しいピンク色のバッタを紹介しましたが、次はこちらです!
長野市の「どらみ」さんがSBCスクープ投稿に寄せてくれたメッセージをご紹介します。
「鉢植えのバナナの葉にピンク色の花びら?と思いよく見たら初めて見るハート型にも見えるガでした」。
長野市の住宅地で見つかったこのピンクの虫の正体は?
専門家に聞いてみました。


飯田市美術博物館の学芸員で、30年にわたり、ガの研究をしている四方圭一郎(しかた・けいいちろう)さんに聞いてみると…

四方圭一郎さん:
「メイガの仲間なんですけど、最近日本で初めて記録されたアメリカピンクノメイガという種類だと思います」

体長およそ1.5センチ。


濃いピンク色の羽が特徴の外来種のガで、2019年に岐阜県で初めて見つかり、同時期に関東や近畿など広い範囲で確認されるようになったといいます。

四方圭一郎さん:
「このガが見つかっているのがほとんど公園。公園に植えられているサルビアの仲間などの園芸植物を食べている」

四方さんによりますと、主に、アメリカ中南部からメキシコ付近に生息していますが、日本では暖かい時期だけではなく冬にもその姿が確認されています。


四方圭一郎さん:
「年に5回から6回ぐらい発生を繰り返す。春先から秋までずっと見られて少なくとも関東平野とかでは冬を越して次の年も見られている」

最近、全国各地でよく目にするようになったというアメリカピンクノメイガ。

園芸植物を好んで食べるので注意が必要ですが、人に害はないということです。