長野市の市街地に、今年も、あの鳥の鳴き声が響きわたっています。
今、「ねぐら」にしているのは…長野駅前のようです。


午後6時半すぎ、長野市街地の上空に現れた黒い影。

ムクドリです。


春の繁殖期を終えたムクドリは、この時期、天敵から身を守るため群れとなり、市街地の街路樹や電線を「ねぐら」にします。

ムクドリと言えばこれまでにも・・・

2015年には長野市中心部の鍋屋田小学校の木に2万から3万羽が集まり、専門家の力を借りて天敵のタカのはく製やフクロウの鳴き声などで追い払い作戦を実施。

2022年には、長野市の繁華街・権堂に1000羽ほどが集まり、住民が爆竹を使って追い払う対策を行いました。

そして今年は…

土屋記者:                                                      「駅前の街路樹に無数のムクドリがとまっています。歩道橋の上から見ると目線の高さとなってすごい迫力」

6月下旬から、JR長野駅東口の前にある街路樹や電線に集まり始め、その数は数百から1000羽ほど。


木や電線の下の通路には大量のフンが落とされ、響き渡る鳴き声は夜中まで続くといいます。

通行人は:                                                   「この頃すごいうるさいなと思っていたけれど、騒音上から降ってきたら困る」「びっくりした、多いなと」                                        「木の下避けて通る気がする」

ムクドリがこの場所をねぐらにし始めて1か月以上がたちました。

対策はあるのか、市の担当者は。


長野市環境保全温暖化対策課 赤井基浩(あかい・もとひろ)主幹:                       「追い払うと今度違うところに行って、またそこで問題になるので、いたちごっこみたいになってしまう。根本的な対策が非常に難しくて我々も非常に苦慮しているところ。所管課の方に枝払い、せん定の対策をお願いしている状況」

長野市内では、ほかにも小規模な群れが複数確認されていて、市では、住民や自治会単位での「早めの追い払い」が被害の軽減につながると話します。

長野市環境保全温暖化対策課 赤井基浩主幹:                                      「小さい集団のうちにここは居心地が悪いんだなとわかれば、それ以上そこに寄ってこない可能性がある。あんまり大きな集団にならないうちに手近なもので音を出すとか。長野市としてもぜひ協力してもらいたい」