案内され向かった先は、軽食や飲み物が用意された、披露宴とは別の会場です。

これは「アペリティフ」と呼ばれる、新郎新婦とゲストが自由に交流できる、ちょっとした時間。


出席者が結婚式を“見守る”のではなく、みんなで楽しむ雰囲気を作りたいという考えから、コロナ禍以降、式場が積極的に提案しているスタイルです。

■新郎の友人
「なんか一体感があって新鮮です。さっきあんな表舞台にいた人がこんな身近に来てくれたの嬉しいなと思って」 

       

                                      ■新婦の友人                                 
「初めてで、挙式の後のこういうところが。おもてなしがすごいなって思いました。一番仲いい友達なので、新婦が、すごくうれしいです」

大勢の人に囲まれて、結婚式を挙げた山本さん夫婦。

2人の絆だけでなく、支えてくれる人たちとの繋がりも、感じられる時間になったようです。

■新婦・山本香純さん
「今集まるこの100人規模っていうだけで、何かすごいことで本当にありがたいことだなっていうのはコロナを経て感じた気がします。家族になって、これだけの方に応援してもらっているんだなっていうのを、改めて実感した気がします」                                                 ■新郎・山本健太郎さん                                      
「最初は人数も、こんなふうに集められる予定もなかったので、こういうふうにできることが幸せなので、この一生の思い出を心に刻んでおきたいと思います」

一方、コロナ禍を経て、結婚式はより「質」を重視する傾向が高まったといい、式場も、試行錯誤を続けています。


この式場ではこれまで、2つある会場でそれぞれ午前と午後、1日で4件の結婚式を行うこともあったといいますが、この秋以降は、1つの会場で1日1件にすることにしました。

■プリオホールディングス星野大輔部長                                           
「結婚式の数自体は年々減ってはいます。だからこそ、1個1個の結婚式を大切にしていかなければ、大きく言えば日本で結婚式を挙げる方々がいなくなっていってしまう。この2人をこれからも応援していこうというふうな、そういった“人生の応援団作り”の場をこれからもしっかりと作っていきたいなと」

落ち込んだ需要の回復だけでなく、さらに、その先へ。

細かいニーズを捉えられるかが、成長の鍵を握りそうです。