県内では廃業に追い込まれる酪農家が相次いでいて、この10年間で160戸以上がやめています。


その主な理由は高齢化や後継者不足でしたが、飼料価格の高騰の影響が顕著になった2022年度は、廃業が25戸に急増しました。


■JA全農長野畜産酪農課小林智一郎課長                  「牛乳を絞っても赤字になってしまう実情の中ではこれ以上続けても厳しいと判断する農家が多い。先行きは不透明です」

深刻な現状に、伊那市で牧場を営む小松さんは先行きに不安を抱えています。


■小松正平さん
「このまま何年も続くと借金が段々増えていってメガファームも段々潰れてしまう。牛乳も1.5倍。倍ぐらいになってしまうかもしれない。消費者も牛乳を飲める人がいなくなってしまう」

廃業が相次ぎ、厳しい状況に立たされ続ける酪農家。

日本の酪農の将来を守っていくための対策が求められます。