名古屋駅前のシンボル巨大マネキン「ナナちゃん」が28日に「50歳」を迎え、お祝いのイベントが開かれました。

実はこのナナちゃん、長野県伊那市で製作されたんです。

「生みの親」を訪ねました。

ナナちゃんは、身長6.1メートル、体重600キロ。

50年前の4月28日、名古屋駅近くの名鉄百貨店に登場し、待ち合わせ場所などに利用され、駅前のシンボルとして愛されてきました。

そんなナナちゃんの「50歳」の誕生日。

イベントが開かれ、市民などが祝いました。

(小嶋利明さん)
「ここにいるでしょ。この上にみんなで腰かけてる。第1号が産まれたからみんな集合しようって」


伊那市の小嶋利明(こじま・としあき)さんは、50年前、「ナナちゃん」の製作に携わりました。

巨大マネキンの製作の依頼を受け、伊那市の工場で、プロジェクトがスタート。

与えられた期間は、およそ2か月しかありませんでした。

(小嶋さん)
「こんなのができるのかなって思って。不安はあったけど、あの頃は若さにまかせてやってやれって感じで。みんなまとまってやりましょうってことになって」

高さ6メートル以上の巨大マネキンの製作。

およそ30人が作業を続け、強風に耐える高い強度も実現し、ナナちゃんを完成させました。

(小嶋さん)
「歓声こそ上げないけど『万歳三唱』だね。感激だったね」

名古屋エリアに暮らす人と会うと、「ナナちゃん」の話になることも多いという小嶋さん。

「生みの親」のひとりとしてその「成長」を喜んでいます。

(小嶋利明さん)
「あのときは作るのが精一杯だったからね。今になってみたら、しみじみ作ってよかったと思いますよ。よく頑張ってくれたなと思うのと、これから先も今のような調子で頑張ってもらえれば」