全国各地で景観の悪化などが問題視されている放置された竹林を改善しようと、県外の大学生たちが信州を訪れています。
地域の憩いの場所を守る活動を飯田市で取材しました。


(学生)「気合いれてやっていきましょう!お願いします」

飯田市の鈴岡城址(すずおかじょうし)公園に集まったのは、国際ボランティア学生協会のメンバー25人。

関東や関西など全国各地の大学に通う学生です。

全国でボランティア活動を行う学生たちは、メンバーだった卒業生が飯田市役所に勤めていることが縁で、放置された竹林の整備活動を昨年度から始めました。

活動を通して、若者にもこの問題に関心を持ってもらい、持続可能な活動にしたいと取り組んでいます。


国際ボランティア学生協会・上杉佳菜(うえすぎ・かな)リーダー「竹害は大きな社会問題だと思うが、携わっているのは高齢者が多く、若者の関心がないところが大きな問題だと思う。私たちが若者でもできるということをどんどん発信していきたい」

学生が各地から集まって大規模な作業を行うのは今回が2回目。

活動の場所に選んだ鈴岡城址公園一帯の竹は、もともとは一部にしか生えていませんでしたが、みるみるうちに範囲が拡大。


地区の住民が10年ほど前から整備を始めたものの追いつかず、景観の悪化や土砂崩れのおそれなどが指摘されていました。


(地元の駄科区・中島喜彦区長)「景観を竹やぶが邪魔している。これを整備するのは本当に時間がかかって困っているが、こうやって来てくれてありがたい」

きのうから始まった作業。


学生たちは地元で竹林整備を行うNPO法人のメンバーに教わりながら、大きな竹を切り倒していきます。


(大学3年生の参加者)「参加するのは初めてだがけっこう竹が重くて切るのも迫力があってめちゃくちゃやりがいがある」(大学2年生)「若い人がやっていくことでどんどん次の世代につないでいくことでもっと竹害が解決されると思う」


活動に大きなやりがいを感じた学生たち。
整備はきょう15日まででですが、あすは、切った竹を加工して食器づくりなどに挑戦します。