全国各地の駅前でシャッター通りが増える中、長野県駒ヶ根市の駒ケ根駅前では新しい店舗が次々に開業しています。
中には、県外から移り住んで店をオープンしたオーナーも。
出店が相次ぐ背景を取材しました。

駒ヶ根市に2021年オープンしたカフェ「Sink(しんく)」。
コンクリート打ちっぱなしの天井に…、木目調の内装…。
おしゃれな店内で味わえる豆を厳選したコーヒーが人気を集めています。
(客)「雰囲気がすごくよくて静かで落ち着いてお茶が飲める」
「外見から好きで中に入ったら料理もおいしいし、店主の方の雰囲気もすごく落ち着くのでけっこうお気に入りの店になっている」

以前、この店舗には青果店やスナックが入っていました。

「角の窓がすごく雰囲気がよくて町の中心から一歩裏だけど遠すぎず近すぎずコーヒー屋さんがあったらちょうどいいところかなということで決めた」
カフェ店のオーナー=沖倉駿之介(おきくらしんのすけ)さん。
千葉県出身の沖倉さんは、10年ほど前、家族で駒ヶ根市に移住しました。
自分の店を持つ夢を叶えようと、市内の飲食店で経験を積み、2021年独立。
選んだのはJR駒ヶ根駅前の商店街の一角です。
「駒ヶ根の山の眺めは一年通してすごくいい、町の規模感がちょうどよさを感じて家族で引っ越しをしてきた」

駒ヶ根駅前の商店街は、昭和40年代に再開発で現在の形に。
かつては通りにさまざまな商店が立ち並び、活気があったといいます。

しかし、時代の流れとともに、郊外に大型店の出店が相ぎます。
データが残る1977年におよそ230あった商店街の店は、2017年には170店舗にまで減少しました。
市街地のにぎわいを取り戻そうと立ち上がったのは、地元の青年会議所です。