ほかの遺族とともにほぼすべての公判を見届けてきた田原さん。

被告人質問では高橋被告に対し「どうすれば事故を防げたか」を問う場面もありました。

「今思えば防げたかもしれないというのを被告も言っている今思えばなので当時は思っていなかったとも言っているが、絶対そんなことあってはならないことだと思います、再発防止につながるような判決になってほしいと切に願っています」

「前を向く」「2度と悲惨な事故を繰り返さない社会を作る」。

寛さんに、最期に伝えた約束を胸に、田原さんは遺族会の代表として再発防止を求め続けます。

「二度と起こらないようにしていくには裁判の証言とか事実で出てきている内容をもとに本当に今の再発防止策で実効をあげていけるのかという議論は継続してやっていく必要があると思う」