フルートの音が鳴らせずに出遅れ…転機は中2
「フルートパートになったのはいいものの、フルートってやっぱり楽器の中でも音を鳴らすのが難しいんですね。演奏することよりもまず音を鳴らすことが結構難しい楽器で。選抜でステージにのっている同級生は、もう先輩と一緒に肩を並べて演奏しているから、僕だけはまだ、楽器が鳴らせないみたいな。そういう段階でスタートを切ったのですごく出遅れていましたね。ただ自分の中でも、フルートを本気で頑張りたいって思えた出来事もあって。冬のシーズンになると、アンサンブルコンテストというものがあって、それは小編成でステージにのるんですね。大体5人~6人とかで編成を組んでステージにのるんです。僕は中学2年生のときにすごく大事なパートを任せていただいて。主旋律で僕のソロから始まる大事な楽曲を任せてもらって。最初はすごくプレッシャーだったんですけど、大会のステージにのる頃には、自分の演奏にすごく自信がついて。大会が終わって、またみんなとの合奏に戻るときには、みんなからびっくりされるというか。『なんか藤澤すごくフルート良くなったじゃん』『頑張ってるじゃん』みたいに言われるようになって」
この経験が、フルートに本気で取り組むきっかけになったという。












