長野県と静岡県の県境で、領土をかけた綱引き合戦が26日行われました。
「よっしゃ行くぞぉ!」

舞台は長野県と静岡県の県境=兵越(ひょうこし)峠。

飯田市南信濃の「信州軍」と静岡県浜松市水窪町(みさくぼちょう)の「遠州軍」が意地と!誇りと!「領土」をかけて1年に1回顔を合わせます。

「峠の国盗り綱引き合戦」は、3本勝負で2回先に勝てば1年間、県境を1メートル相手側に押し広げられるルール。
先手を取ったのは遠州軍でした。

2年間、勝利を続け領土を広げている「信州軍」、陣地を入れ替えて2本目に臨みます。

1勝1敗として最後の3本目に持ち込みたかった信州軍ですが…「遠州軍」の勢いを止められませんでした。
その結果、静岡県側に4メートル入ったところにあった「国境(くにざかい)」は、1メートル長野県側に移りました。

信州軍キャプテン 平沢一也さん:「長野県の領土を広げられなくて県民の皆さまには申し訳なく思っています。悔しいですね、やはり負けると。悔しいですが、あしたから練習して一年かけて強くなります」

今年3月には、国内屈指の難工事とされた三遠南信道の青崩峠トンネルの本体工事が終わった南信濃と水窪の県境。
35回目となった綱引きを通し、住民同士の結びつきもより深まっていきます。












