事件当日の弁護側主張

23年5月25日午後4時16分過ぎ
被害者の女性2人が自宅前を通りかかり、「ぼっち、きもい」という言葉が聞こえ、青木被告の怒りが我慢の限界に達し、2人の殺害を決意したということです。自宅物置に戻り、ナイフを持ち出し殺害。目撃者には攻撃も口止めもしない一方、遺体を隠そうと考えたということです。
その後、警察官が来て銃で殺されると考えた青木被告は、威かく目的でハーフライフル銃を自宅に取りに戻り、待ち構えました。パトカーが到着すると、警察官が銃を手に取り発砲すると思い、2人にライフル銃を発砲し、さらに車外で倒れこんだ警察官をナイフで刺し、殺害したということです。
母親に「絞首刑になるのは嫌だ」「警察は何もしてくれなかった」
自宅に戻ってきた母親に青木被告は、「おばさんが、散歩して、ペチャクチャしゃべりながら、俺のことをぼっち、ぼっちと言うから、刺したんだ」と話したといいます。
さらに「警察官に撃たれると思ったから、撃ったんだ」「ぼっちぼっちと言われていたのに、警察が何もしてくれなかった」などと、説明していたということです。
母親が自首を勧めると、青木被告は「絞首刑になる、それは嫌だ」と述べ、これを拒否。その後、母親から自害を勧められ、銃口を自分のあごにつけて2回発砲したものの、命中しなかったといいます。
母親から「撃ってやろうか」と言われライフル銃を渡すと、母親は銃を持ったまま、家を出て警察官に渡したということです。
弁護側は、精神鑑定の結果、犯行時における被告の精神状態は「統合失調症の再燃・憎悪の状態」だったと主張しています。