松本市で、一風変わった切り絵作品の個展が開かれています。作品のモチーフとなるのは、「地図」です。

まるでレースのような、細かい線の数々。
松本市出川のギャラリーで22日から開かれている、「切り絵の地図信州」。
並ぶのは、様々な街を描いた切り絵作品です。

秋葉愛加さん・34歳。
「あいかうたう」の名で、切り絵作家として活動しています。
秋葉愛加さん:「これは佐久の龍岡城駅の周辺です。概ね道が残るように切り抜いています」

作品のモチーフにするのは、実在する街の「地図」。
デザインナイフを使って、シンプルな白い折り紙の上に道や川を切り出していくことで、街を表現します。
例えば、こちらの作品。諏訪湖とその周りに広がる街を描いていて、湖の豊かさが伝わってきます。

秋葉愛加さん:「この折り紙に収まるサイズ・構図で、どういうふうに切ったら可愛く見えるかなと思っていつも地図上探検して、なんか素敵な場所があれば切り絵にしてるっていう感じです」

誰でも自由に利用できる公開地図データ「オープンストリートマップ」をガイドにして、好きな街の好きな場所を映していきます。
完成までは、1作品7~8時間。
地図なので上は必ず北になっていて、水彩絵の具で塗った背景と、光が当たると映し出される影も、魅力の1つです。
