殺害された会社員の男性は、事件の直前まで駅近くの飲食店を訪れていました。
店の関係者が「気さくで優しい人だった」と事件から半年の思いを語りました。
「なんで(男性の名前)だったんだろうというのは一生消えないと思います」

JR長野駅の近くにある飲食店。
亡くなった男性は20年近くこの店に足を運ぶ、常連客だったといいます。
飲食店の店長:「ビールがすごく大好きな人で、「○○ちゃん(男性の愛称)」なんて僕らにも言われながら、お客さん同士でも「飲もうよ」みたいな感じで和気あいあいと飲んでいた」
店に集う仲間から苗字の愛称で呼ばれていた男性。
飲食店の店長:「初めてのお客さんにも一緒にダーツしましょうよみたいな感じで、仲よくしてくれて本当に気さくな人でした。みんなに言葉遣いが敬語で、気も大きくならない人ですし、本当にやさしかった」
事件が起きたあの日ー。

飲食店の店長:「このカウンターの端っこの席に座ってビールを飲んでいた」
男性は午後7時ごろに店を訪れ、1時間近く滞在しました。ただ、疲れた様子だったといいます。
飲食店の店長:「いつもビール飲んで4、5杯ぐらいは飲んでいたけど、その日は2、3杯で疲れているから帰るねと・・・」

普段より早い時間の帰宅でした。店を出る際のあいさつが、交わした最後の言葉になりました。
飲食店の店長:「また来るね。きょうごめんね。あんまりいられなくて…もうちょっと引き留めておけば良かったなと思いますね」
そのあと、男性は事件に巻き込まれました。

飲食店の店長:「最初は本当に理解できなかった。まさか違うだろう。自分の中でまだ信じない、まだ信じないと。」
事件から半年が経ちますが、男性を失った悲しみが癒えることはありません。
「やはりさみしさは大きいです。常に当たり前に考えながら会話したりするので、さみしいですね」