アメリカ統治下の沖縄を舞台にした映画「宝島」。
主演を務める俳優の妻夫木聡さんが29日松本市を訪れ、作品にかけた思いを語りました。


松本市の映画館で行われた先行上映会に登場したのは、俳優の妻夫木聡さんと映画監督の大友啓史さん。

集まった200人余りを前に、9月公開の映画「宝島」をPRしました。

映画は、直木賞を受賞した同名の小説が原作で、アメリカの統治下にあった戦後の沖縄が舞台。

米軍基地から物資を盗んで住民に分け与える、「戦果アギヤー」と呼ばれた若者たちを巡る物語です。

上映時間3時間を超える超大作で、今年、戦後80年となるのにあわせて制作されました。

妻夫木聡さん:「歴史を知ること、今を知ること。いろいろ学ばせてもらった。目を背けてはいけない。この痛み・悲しみ・苦しみ全て僕は受け止めて、沖縄の人として代弁していかなければいけない、芝居で」

作品に挑んだ覚悟を語った妻夫木さんは、舞台挨拶のあと、観客1人ひとりと握手をして思いを伝えていました。

映画「宝島」は9月19日から、県内でも上映されます。