県警山岳遭難救助隊 河西斎哲副隊長:「Xというのは拡散性が非常に高いので、活用、ホットな話題季節に合わせて投稿している」
県警では2年前から、SNS=Xの専用アカウントの運用を開始。登山での注意点や救助の様子なども発信していて、現在は1万8000人がフォローしています。
雪の斜面を猛スピードで滑り落ちる救助隊員。こちらは滑落を想定し、救助隊での訓練の様子を撮影した動画です。
県警山岳遭難救助隊 河西斎哲副隊長:「滑落停止、滑落はし始めると止まりませんよと訴える動画を作って、投稿しました」
ピッケルを使って滑落を防ぐ方法を紹介していますが、この投稿は64万回再生されました。
さらに残雪で登山ルートが見えなくなっている現在の山の状況など、視覚で訴えながら注意を呼びかけています。

県警山岳遭難救助隊 河西斎哲副隊長:「短い文章の中でも映像を使ったり、写真を上手く使いながら、見やすいわかりやすいよう投稿している」
バックカントリースキーで滝つぼに落ちた人を救出するなど、日々危険と隣り合わせで救助にあたる隊員たち。
1件でも遭難を減らしたいと、登山をする1人でも多くの人にアカウントの投稿を見た上で、山に入ってほしいと願います。
県警山岳遭難救助隊 河西斎哲副隊長:「自分の安全は自分で守っていただくところが一番。昨年は疲労、熱中症、脱水、無事救助で終わる遭難が非常に多く発生している。普段からトレーニングやこまめに水を飲んで、エネルギー補給してもらう、基本的なところを実践していただき安全に登って欲しい」

今年もおとといの時点で、すでに109件の遭難が発生し25人が死亡している県内。
過去最多だった去年を上回るペースで相次いでいます。

来月から始まる夏山シーズンに向けて、県警ではSNSでの発信を強化すると共に、首都圏での講習を行うなどして、遭難防止に努めるとしています。