長野県中野市の「志賀中野有料道路」が16日から無料化され、周辺では記念のセールも始まりました。
16日から無料で通行できるようになった志賀中野有料道路。
上信越道の信州中野インターと飯山・山ノ内方面を結ぶ全長およそ2.6キロの県が管理する道路です。開通したのは長野オリンピックを目前に控えた1995年3月16日。
市街地に近い道路は慢性的な渋滞が起きていて、スキーシーズンの混雑も懸念されていました。
1998年の長野オリンピックでは、アルペン競技会場・志賀高原への公式輸送ルートとなり、その先につくられた通称・オリンピック道路とあわせて、道路インフラへの投資が集中的に行われました。
通行料金は当初、普通車が300円、大型車が450円などでしたが、2004年からは自転車などの軽車両が30円、ほかは一律100円に。
総事業費は93億円余り、去年12月までの料金収入はおよそ54億円で、当初の計画通り、供用開始から30年の16日、無料化されました。
観光バスの運転手は:「楽になりました。今まで国道通っていた人もこっち回るんじゃないんですかね」
無料化に伴って、道路沿いの店舗では記念セールが始まりました。
15店舗が参加し、商品の値引きや特別価格での販売など、特典が受けられます。
地元の新鮮な野菜や果物が並ぶ物産館は、ふだんよりもお客さんでにぎわいました。
小布施町から:「有料道路が無料になったので通ってきました。直売所も今までだったら通らないルートだったんですけど、使うとここを通れるのでそれで寄った感じ」
長野市から:「嬉しいですね。よく使って行ったり来たりしていたので」
スキー客を乗せた観光バスも収容できる信州フルーツランドではソフトクリームが50円引き!16日は冬の寒さが戻りましたが、多くの観光客がソフトクリームをほおばっていました。
県内では白馬長野有料道路が2月16日に無料化されていて、長野市の五輪大橋有料道路も来年12月に無料化される予定です。