JR長野駅前で3人が刃物を持った男に襲われ、1人が死亡、2人が重軽傷を負った事件。
いまだに犯人が見つからない中、市民生活、そして子どもたちへの影響も出ています。


「おはようございます」

JR長野駅に近い小学校では、24日の朝も、多くの児童が保護者と一緒に登校しました。

市の教育委員会では、できる限り登下校の際の付き添いを求めていて、事件への不安などから休んだ場合も欠席扱いにしていません。

長野市内の公立の小中学校では23日はおよそ2800人、24日も2000人ほどが登校を控えたということです。

見守りを続けるPTAの役員はー。

「普段笑顔だったりしゃべりながら明るい感じで登校されるお子さんが多いんですけど、どうしてもこういうことがあったので歩いてくるお子さんも口数少なかったり笑顔が見えないなと感じました」

車で送迎した母親は:
「外を歩かせるのがとても怖くて外に出せないので、それがとても心配ですよね」

小学校では、養護教諭との連携を強め、子どもたちの変化を見逃さないよう気を付けているといいます。

小学校の教頭:
「不安に感じている子どもたちはたくさんいるなというところは表情から感じることができますので、まだまだ学校としては子どもの様子を丁寧に見ていきたい」

事件を受けて長野市では23日から電話相談の窓口を開設。(026-226-9965)

既に「気持ちが落ち込んでしまう」など精神的な不安を訴える数件の電話があったということです。

長野市保健所 松本真理子さん:
「不安が強くなったり眠れないとか食欲が落ちたり涙もろくなったりそういう身体症状を訴える方がいらっしゃいます」

大きな事件が起きた場合、直接関係のない人でも心の変化が起きることがあるといいます。

長野市保健所 松本真理子さん:
「どなたにでも起こりうる、可能性があります」
「通常の反応ですので」

保健師の松本真理子さんは、人に話すことで気持ちが軽くなることもあるとして、気軽に相談してほしいと呼びかけています。

また、子どもの変化にも注意が必要だと指摘します。

長野市保健所 松本真理子さん:
「お子さんの場合でも大人と一緒でいろんな身体症状が出ることが考えられます」
「食欲が落ちる、元気がなくなる、学校に行きたくないですとか、大人と似ていると思いますがそういった症状は注意して」

松本さんによりますと、子どもに対しては無理に気持ちを聞き出すのではなく、本人のタイミングに合わせてゆっくり話を聞くことが大切だと話しています。