ねずみ大根は8月末から9月の頭にかけて種をまきますが、暑さで種が焼けてしまい、発芽しなかったり、芽が出ても、高温少雨によって発生するとされる病害虫の被害にあったり。


町によりますと収穫量は2年連続で例年の半分程度に落ち込む見込みです。

町商工農林課 田子謙介係長:
「生で販売する分も少なくなってしまいますし、町の伝統食であるおしぼりうどんの提供店飲食店にも影響は出ますし、多方面に影響が出ることは間違いないかなと」

収穫量の減少を受けて、11月9日に予定されていた、ねずみ大根まつりが中止になりました。

収穫体験と大根の詰め放題などで毎年、全国からファンが集まる人気のイベントです。

町内の直売所や飲食店の不足分を補うために、イベント用に育ててきた大根を各店舗へ分配せざるをえませんでした。

町商工農林課 田子謙介係長:
「今後も夏の暑さは続いていくと思うので、種をまく時期をどうするかだとか害虫が出始めたとするならば早期の段階でどういった薬剤を使って消毒をしていくのが有効なのか、専門家の意見を聞きながら情報をできるだけ早めに展開していく、そういったことが考えられるかなと思います」


生産者 町田泉次さん:
「そういう対応をしながらまたここに全国の人たちがここにツアーで来ていただけるような収量がほしいですよね。にぎやかになるし、町の活性化にも当然つながってきますからね」

被害を抑えるために水をこまめに与えるなどの対応策をとっている生産者。

しかし根本的な解決にはつながっていないといい、気候変動という地球規模の課題にどう向き合えばよいのか頭を悩ませています。