松本市都市計画課 平林祐介(ひらばやし・ゆうすけ)さん:
「こちらは東門の井戸といいまして、平成19年に松本市が工事して設置したものになります」

「湧水のまち」を謳う、松本市。

松本城周辺には、市が設置した井戸が20か所あり、うち15か所は、普段は電動のポンプで水を汲み上げています。

電気が停まってしまうと、水も出なくなる?
松本市都市計画課 平林祐介さん:
「そうですね。停電した場合にはそうなる」

そこで、備えられたのが…。

松本市都市計画課 平林祐介さん:
「こちらが、手動のポンプを付けるものになっていて、このコックを開いたり閉じたりして、電動のものから手動のものに切り替えて、機械を取り付けて使う」


災害時の利用を想定し、簡易式の手動式ポンプとホースを近くの施設に保管しています。

取り付け後、しばらくポンプを上下させると…

ホースの先から、水が出てきました!


同様の設備は6か所の井戸で備えられていて、もともと手動式の井戸なども合わせ、公共の井戸のうち11か所は停電時でも使えるといいます。

松本市都市計画課 平林祐介さん:
「飲み水については給水車等々、しっかり計画を立てて災害に備えているんですが、こういった井戸水を使って生活用水をカバーしてくことは、十分ニーズがあるんじゃないかというふうに思ってます」
「普段から使える井戸ですので、、日常の管理や活用というのをしっかり住民の方と一緒にやっていく中で、井戸を身近に思ってもらうことも大事ですし、その中で例えば訓練であるとか災害時への備えというのを、みんなで共有していけたらいいのではないかなと」

現代の日常生活からは姿を消しつつある井戸ですが、過去の災害の教訓からその役割が見直されています。