2025年3月末での営業終了が発表された松本市の井上百貨店。
同じ中心市街地の飲食店や商店からは、さみしさと今後の影響を懸念する声が上がっています。
24日に営業終了を発表した井上百貨店の正面にある喫茶店「あぜ道」。
あぜ道 上條君守店主:
「コバンザメ商法じゃないけど、井上さんにはだいぶ助けられていると思います」
店主の上條君守(かみじょう・きみじ)さん。
48年前に店を構え、この場所で営業を続けてきました。
あぜ道 上條君守店主:
「開店したころはすごかったもんね。初売りの時は行列がすごかったしね。信金のところまでずーっと並んでたしね。そういうことは近年なくなってきちゃって」
上條さんの趣味は油絵。
井上百貨店の6階にあるギャラリーで個展を開いてきました。
そのたびに百貨店の社長が店を訪ねて来てくれたこともあり、思い入れは人一倍です。
あぜ道 上條君守店主:
「若い社長になってからよく来てくれたもんで、大変な状況はよくわかるんだけど、いざ閉めるとなるとねさみしいですよね」
井上百貨店は、1885年=明治18年に「井上呉服店」として創業し、1979年に現在の松本駅前に移転しました。
「まちのデパート」として親しまれ、流行や文化の発信地的な役割を果たしてきました。
営業終了は建物が築45年を経過し、快適な買い物環境の維持が難しくなったことが大きな要因だとしています。
松本商店街連盟の山田善敬(やまだ・よしのり)会長は、「松本の大きな損失」として、市街地の今後に不安を感じています。
松本商店街連盟 山田善敬会長:
「歴史も長く、皆さまに愛されてきたお店なので、閉店による松本の損失を行政も含めて商工会議所や街づくりや都市づくりの専門家それから地元の人々の全部の英知を集結して、活力ある松本作りを検討したい」
商都・松本のシンボルともいえる井上百貨店の営業終了は、共に歩んできた周辺の飲食店や商店にも大きな打撃となることが懸念されています。












