雪が降ったかと思えば、急に気温が上がったりと、変化が激しいこの冬の気候。この影響で野菜の価格が高騰しています。

(店長)「いま高いのが、こちらのキャベツですね」

小売から飲食店への野菜の卸しも行う、長野市の青果店。

27日の大玉キャベツの価格は322円、去年の同じ時期は1玉160円で販売していて、およそ2倍となっています。

さらにハクサイは4分の1カット213円で、去年の2.25倍の価格です。

(買い物客)「高いですね、ちょっと買うのに躊躇しますね」

そのほか、ブロッコリーやカリフラワーも値上がり。

トマトも例年に比べ2倍近い価格で推移しています。

価格高騰の背景にあるのが、天候不順による野菜の出荷量の低下です。

(ファーム大澤屋 坂口店長)「ほぼ全てが品薄状態。2月が全体的に暖かく野菜の生育が進んでしまって、3月に入って雪が降ったり気温が低かったりして野菜の生育が逆に止まってしまった」

平年より気温が高かった2月、野菜の生育が進み、例年より早く出荷時期を迎えた産地が多かった一方、3月に入って冷え込み、出荷量が低下。

次の産地への移行が進まず、特に葉物野菜の品薄と高騰が続いているといいます。

(坂口店長)「4月第2週から中旬までこの状態が続くのではないか」

そんな中、例年よりお買い得になっているのが…。

(坂口店長)「100グラム23円で販売しています」

坂口店長がオススメするのが、新ジャガイモです。

出荷量が安定していることから、葉物野菜の代わりに積極的に献立に取り入れてほしいと呼びかけます。

(坂口店長)「新ジャガ、玉ねぎ、人参を使ってスープ、ポトフなんかがいいかと思います」

天候不順で産地のリレーがつながらず、品薄と価格高騰が続く葉物野菜。

青果店では、春野菜に切り替わる4月中旬まで、仕入れを工夫しながら乗り切りたいとしています。