長野県上田市の伝統工芸品と製造が盛んになっているワインをかけあわせて、新たな特産品を生み出そうという取り組みが始まっています。

「キャッチフレーズが『ワインで乾杯が最も似合う紬』です」

上田市で行われているお披露目会。

2月に完成し、販路拡大などを目指しているのが『上田ワイン紬』です。

開発したのは、東御市などにある耕作放棄地でワインを作る辻新一郎さん、佳苗さん夫妻と、上田紬の販売を手掛ける藤本塩田店の岩下朝香さん。

ベースとなっているのは、国の伝統工芸品に指定される上田紬です。

デザインを担当・辻佳苗さん:
「上田紬の特徴として、縞と格子が定番の柄なんですけど、格子の幅を広くして大胆なデザインにして、エレガントにもなりカジュアルにも着られるものを考えました」

上田紬の起源は、今からおよそ400年前。

戦国武将の真田昌幸が上田城を築いた際に、地場産業として奨励した真田織(さなだおり)に端を発したと言われる絹100パーセントの織物です。

地元では、江戸時代から昭和の半ばまで養蚕業が盛んだったため、農家の副業としても広がり、庶民の間でも広く親しまれてきました。

機織りを担当・岩下朝香さん:
「軽くて丈夫でっていう特徴があります。打ち込みを二度するっていうところですね。一回だとトンってだけで終わりにすると、やっぱり打ち込みって緩いんですよね。細い糸をトントンっていう感じで強く織り込んでいるので、丈夫だって言われています。一反織るのにだいたい30時間くらい。でも糸を巻いたりとかそういう時間もあるのでもうちょっとかな」