そしてもう1人「別競技での挫折」からパリ五輪目指す選手がいた

ナショナルチームで太田選手と同様、異色の経歴を持つ郷土出身のアスリートがいます。岡山県笠岡市出身の長迫吉拓選手(【画像⑤】)です。

【画像⑤】

(長迫吉拓選手)
「パリ五輪は、3大会目となりますが、やっとメダルを狙える位置に来たのかな」

長迫選手は、自転車のBMXでリオ五輪・東京五輪の2大会に出場しましたが、目標とするメダルの獲得は叶いませんでした。東京五輪の後には現役引退も考えたと言います。

しかし、「五輪でメダルを獲得する」夢の実現のために決断をします。

(長迫吉拓選手)
「チームスプリントとして、パリ五輪を目指したいなと思っています」

BMXで培われた武器 転向僅か2年で日本代表入り!

種目を「BMX」から「トラック競技」に転向した長迫選手。転向してわずか2年ほどにも関わらず、BMXで培われた「スタートダッシュ」を武器に、日本代表入りを果たしたのです。

(長迫吉拓選手)
「競輪選手にはない『ダッシュ力』が僕にはあって。スタートダッシュでもパワーではなくて、体の使い方、テクニックがかなり、重要になってくるんですけど」

「細かい動きがBMXで磨かれたところが、生きているのかな」

(ナショナルチーム ブノワ・ベトゥ監督)
「長迫選手は、BMXからトラック競技に転向するという厳しい選択をした。その精神力が彼の強さです」