伯備線で「ガラパゴス的進化」を続けた「381系やくも」

そしてその381系も、何とか乗り心地を良くしようとシートを改良するなど、様々手が加えられてきました。そのたびに外観もリニューアルされ、様々なバリエーションが登場してきたのです。

もともとは【画像⑪】のようないわゆる「国鉄色」一色だった381系ですが、その後1994年~2006年には停車駅の少ない速達型の列車として「スーパーやくも」が誕生し、一部列車が【画像⑫】のような紫色に塗り替えられました。

【画像⑫】紫色の「スーパーやくも」速い!

さらに並行して、1997~2011年には汎用タイプが【画像⑬】のような緑色になり、やがて【画像⑭】のような、先頭車両でワイドビューを楽しめる「パノラマ編成」も登場。

【画像⑬】国鉄色に代わる、スタンダードな「やくも」は緑に
【画像⑭】昔の映像はありませんでした いまのパノラマ編成
【画像⑮】現在の「ゆったりやくも」

そして最終的に2010年から【画像⑮】のようなリニューアルされた「ぐったり」、いや「ゆったりやくも」が登場し、全列車が白地に赤の現在のカラーで統一されました。

そして2023年 色とりどりのやくもが伯備線を走る!

さらに2022年からは「リバイバル企画」が始まり、これまでのカラーが全色復活することに。国鉄色スーパーやくも色に続き、この秋には緑色も復活するという「カラフルの極みやくも」祭りになっているのです。

【画像⑯】2006年に走っていた「ガチャガチャ色やくも」
【画像⑰】2023年にも降臨した「ガチャガチャ色やくも」

そんな「381系やくも」ですが、気がつけば今や「全国で唯一走る国鉄型特急」になってしまっていました。そして、伯備線にも来春大きな変化が!

なんとJR西日本から、約40年ぶりに新型車両「273系やくも」が導入されると発表されたのです。果たしてその性能はいかに?!

【画像⑱】この画像をニュースのサムネに使うと、いつもヤフコメで「いつの写真や」と突っ込まれます(2023年撮影です)