後輩の羽生結弦らはすでに...それでもなぜ現役を?
羽生結弦選手や、同じ倉敷市出身の田中刑事選手ら後輩が競技のリンクを去る中、なぜ37歳の今も現役を続けるのでしょうか?

(高橋大輔選手)「しびれます、五輪は最高の舞台です、良ければ。悪ければ最悪ですけどね。良ければ最高に気持ちいいので」
2010年、バンクーバー五輪。イタリア映画の名作「道」の音楽に合わせ、スケートへの情熱を演技にぶつけた高橋選手。男子フィギュアで日本人初の銅メダルを獲得し、高橋選手はまさに日本を代表するスケーターとなりました。しかし…
フィギュア男子で日本人初のメダル そこから始まった苦悩

(高橋大輔選手)「一度引退した時は、『スケート自体をすることがしんどかった時』ではあったんですけど」
バンクーバーのあと、高橋選手は自身の苦悩を隠しませんでした。
(高橋大輔選手)「ひと仕事終えたじゃないですけど、オリンピックというので一段落ついたということもあるし、一段落ついたということが、次の4年後まで目指していないし、現役続けるか続けないかも悩むところだし」
「自分がどういうスタンスでスケートをしていけばいいのか、どうモチベーションを上げていけばいいか悩むところだし」
引退から4年 高橋大輔は迷いを振り切り現役に復帰した

現役への迷いや葛藤、ケガにも悩まされ、2014年に現役を引退。ところが4年後、高橋選手は再びリンクに戻ってきたのです。
(高橋大輔選手)「やっぱり自分にとって、『スケートしかできなかった自分に引け目を感じていた自分』がいたんですけど」
「引退した4年間の中で、『スケートをないがしろにしてきた自分』がいたので、それをもう一度取り戻すには、というところからの現役復帰というところだった」
スケートしかできない、と引け目さえ感じていた高橋選手。迷いをどう乗り越え、今もリンクに立ち続けているのか。

(高橋大輔選手)「一番は、パートナーの村元哉中ちゃんから『ダンスに興味あるって聞いたんだけど、やってみない?』というお誘いをいただいたところだったんですけど」
「僕初心者だから、しかも年齢も年齢で33か34歳ぐらいだったと思うんですけど、『初心者で無理じゃない??』という気持ちもあったんですけど」