■中学3年生の梶谷恭暉さんは11月13日以降行方不明に

昨年11月、倉敷市の男子中学生の行方が分からなくなり、あす(1月12日)で2か月、今も警察が情報提供を呼びかけています。男子生徒の両親は、息子の帰りを願っています。父親がいまの思いを語りました。



行方が分からなくなっているのは、倉敷市の中学3年生・梶谷恭暉(みつき)さんです。

(恭暉さんの父親)
「お手数をかけますが、よろしくお願いします」

昨年11月13日の午後2時半ごろ、倉敷市の自宅を出て以来、行方が分からなくなった恭暉さん。両親はいまもチラシを配り、情報を求めています。


(恭暉さんの父親)
「妻に『夜6時ぐらいに帰る』とメールが来ていて、『全然帰ってこない』と夜、私に電話があった。『探してくる』と妻が探してくれていたが、午前0時になっても帰ってこないので、警察に届けました」

■JR倉敷駅に自転車、尾道市にスマホが


その後、JR倉敷駅付近で恭暉さんが乗っていた自転車が見つかり、広島県三原市では、防犯カメラの映像に恭暉さんとよく似た人物が移動している姿が映っていました。

翌14日には、広島県尾道市の路上で恭暉さんのスマートフォンが発見されています。

(恭暉さんの父親)
「その時は『もう探さないでほしい』ということかと受け取りましたが…」

■「寒くないのか」「ご飯を食べられているのか」

父親は、携帯電話が発見された広島県を中心に、情報提供を呼びかけてきました。

(恭暉さんの父親)
「スマホが置いてあって、それ以降の足取りが分からなくなっている」

しかし、いまだ発見には至らず、家族への連絡もありません。

(恭暉さんの父親)
「『夜をどう過ごしているのか』『寒くないのか』『ご飯を食べられているのか』...妻も含めて心配に思って、『とにかく無事にいてほしい』というのが第一です」

■広島にいるのか、地元岡山に戻っているのか、息子を探し続ける父


1月5日には、静岡で行方不明になっていた中学3年の男子生徒が、自宅のある市内で約1か月ぶりに見つかりました。近隣の住民の通報が保護につながったケース。恭暉さんの両親も、広島だけでなく、地元の倉敷・岡山市内に範囲を広げて、情報提供を呼びかけています。

いなくなる前日に、恭暉さんは進路のことで悩んでいたといいます。

(恭暉さんの父親)
「高校の進路の話をしていたが、志望校をどうするかで普段とは違う落ち込んでいる様子ではあった」



「子どもは、いずれは親元を離れていくのですけれど...」

梶谷さんは
・身長1メートル70センチ
・体格は中肉
・当日の服装は「黒の長袖」に「白または灰色の長ズボン」
・「カーキ色」のサンダルを履いていました。

■「みんな待っている」

両親はいまも、息子の帰りを待ち続けています。

(恭暉さんの父親)
「本人が居場所がないと思っているのであれば、『それは違うよ』と伝えたい。みんな待っている」

情報提供の連絡先は倉敷警察署まで。電話番号は086(426)0110です。