「子どもが殺され、息をするのも大変だった」
自分を責めたの、は母親だけではありませんでした。
(孝和さんの母親)
「主人が、やっぱり自分を責めていたっていうのが、だんだん分かっていきました。最初は主人のことを想像することはできなかったんです」
「私は子どもが殺され、もう息をするのも大変だったんです。自分が息をするのも大変だったので、主人のことを思いやる余裕はありませんでした。でもだんだんと分かっていったんですね。主人は日頃、息子にこんなことを言ってたんです」
「喧嘩になりそうやったらまず謝れ」「謝ってだめなら逃げろ」
父親は、孝和さんにひとつ言い聞かせていたことがありました。
(孝和さんの母)
「(父親は孝和さんに対して)『まず喧嘩はあかんって、喧嘩はしたらいかん』って言ってたし、『喧嘩になりそうやったらまず謝れ』『謝ってだめなら逃げろ』と言ってました」
「『逃げてだめならどうするん』と聞く息子に、『2、3発殴られても死にはせん』って教えてきたんです」
「とにかくそういう相手に関わってはいけない、って教えてきたんですね」
「そう言われてきたことを守って、息子は死んでいきました」










