広島にはカープやサンフレッチェ 岡山には何もなかった
――木村さんは常々「サッカーだけじゃない」とおっしゃっています。その思いはどこから来るのでしょうか。
(木村正明さん)
「私が岡山を離れていた頃、周りには広島のカープやサンフレッチェ、関西にはタイガースやガンバ、ヴィッセルがありました。でも岡山には何もない。それがすごく悔しかったんです。野球も好きだったので野球チームがないのも、自分がやっていたサッカーチームがないのも悔しかったんです。
人を応援することはすごい力になるし、地元のスポーツを応援することは自分自身の力にもなります。ゴールドマン・サックス時代の海外の友人たちが、当たり前のように地元のスポーツチームの話をしているのを見て、岡山にも絶対に必要だと思っていました」
――Jリーグが始まった時、「プロ野球の失敗事例をすべて取り込んでルールを作った」と聞いたことがありますが、本当ですか?
(木村正明さん)
「それもありますが、どちらかというと『世界標準』を目指した、ということです。海外でも昔はクラブ名に企業名がついていましたが、160年、170年の歴史の中でスポーツは市民・県民のものだという考えが広まり、企業名はなくなっていきました。
今は、ニューヨーク・ヤンキースやマンチェスター・ユナイテッドのように、地域でクラブを育てていくのがスタンダードです。Jリーグは、そうした海外の規約をそのまま持ってきたのです」










